新しいのにどこか懐かしくもある…街に溶け込むようなお家

古材を生かした和洋折衷の家

住んでおりました家は築90年超の庄屋造りでとても趣のある家でした。が、老朽化と震災の影響もあり建て替えを考えておりました。まず希望したことは「暖かいこと」と「古い家の素材を活かすこと」でした。

住宅展示場をめぐり大手ハウスメーカーさんに相談してもなかなか折り合いがつきませんでした。その頃、知り合いのお家を見せていただくことになりそのお宅も漆喰の家で内装もかなり凝っていましたが、その家のご近所に大変素敵なお家があり、自分も以前から前を通るたびに気になって見ていました。

ある日、ネットで偶然出会ったオーガニックスタジオさんに連絡をとり、お話を伺ってみたところ、なんと！その気になっていたお家の設計事務所さんではありませんか。

この出会いに勇気をいただき、いろいろと無理なご相談にのっていただきました。解体時に初めて見た梁や障子、ガラス、床の間等の再利用です。とはいえ、２Ｄの図面ではなんともイメージがわかず、何度かオープンハウスも見学させていただき、ご相談を重ねていただきました。

そして出来上がったのは、新しいのにどこか懐かしくもある、益子という街に溶け込むようなお家でした。お友達も興味津々で隅々まで見て、「なんか落ち着く・・・」と木の感触を楽しんでいかれます。特に漆喰の壁に映りこむ影の陰影は何とも言えない美しさです。和と洋、新と旧の融合ですかね。

「暖かい！」なんだか家じゅう暖かいです。

一番よろこんでいるのは柴犬かもしれません。毎日家の中を走り回り、気持ちよさそうに寝ている姿が何よりの証拠です。絶対に行かないだろうと思っていたキャットウォークも初日から走り回って、今やお気に入りのドッグウォークになってます。これから四季を通しての暮らしが楽しみです。

工期が長いのがちょっと気になりましたが、その間に妄想が幾度とふくらみ、逆にオガスタさんにご迷惑をおかけするオーダーになってしまったかも（笑）M棟梁をはじめ、関わってくださった施工業者さん達の丁寧で手間暇かけた造りこみにもびっくりしました。毎度、犬もかわいがってもらっていたようです。いろいろありましたが、一緒に出来上がりを楽しめる、ということも知りました。

オーガニックスタジオさんならではの良さっていっぱいあって、この楽しそうな画像から伝わるといいなぁ。毎日、この家と「暮らし」を楽しんでいきます。ありがとうございました。